日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク * 活動報告

第151回 大阪駅前水曜集会





日  時 : 2019年3月6日(水) 19:00〜
会  場 : ヨドバシ梅田前


【報告】



お昼過ぎから降り始めた雨がかなりの大降りとなる中で開始された集会でしたが、40人が参加。3月8日国際女性デーにちなみピンク色のものを身につけて集まろうという関西ネットからの呼びかけに皆さん思い思いに応え、しかも、予定された発言者に加え、時間の余裕ができたことで急に企画したリレートークでもマイクを握ったのは全員女性という、まさに女性デーにふさわしい集まりになりました。



関西ネットからの報告では、初めに、3月2日に亡くなられたクァク・イェナムハルモニを追悼し、その生涯を紹介しました。そして、ピンク色は、トランプ大統領の女性差別発言に抗議する行進で女性たちが被ったプッシーハット(猫耳ニット帽)にちなみ、女性の権利を守ることは全ての人の権利を守ることという理念を伝えるものと話しました。金福童ハルモニと吉元玉ハルモニが、性暴力に苦しむ世界中の女性たちのために始められたナビ基金のことも紹介し、戦時性暴力をなくす闘いの大切さを訴えました。




続いて、「おんな・こどもをなめんなよ!の会」の方が、日本社会では、女性と子どもの人権が平然と踏みにじられ、世界では、自らが受けた性暴力を告発する人はたくさんいて、その人に対して「#With You あなたはひとりじゃないよ」と伝える運動も拡がっているのに、日本ではそうではない現状を訴えました。そして、とりわけ女性や子どもへの蔑視が酷い維新政治に「もうええわ!」と抗議する3月12日18時〜19時梅田HEP FIVE前スタンディング行動への参加を呼びかけられました。
 


民族差別・女性差別と闘い続けておられる李信恵さんは、「ジェンダー平等社会の実現に資する研究と運動の架橋とネットワーキング」所属の研究者たちが、「反日研究」「ねつ造」などと中傷する杉田水脈衆議院議員を2月に提訴したことを報告。日本政府も、韓国の3.1独立運動記念日に際し日本人旅行者等に注意を喚起するなど、国会議員や国がデマを垂れ流すこの国の酷い状況を伝えました。そして、選挙権を持ち得ない立場から、選挙に行って、歴史を正しく見つめられる人、弱者の声を拾い上げてくれる人に大切な一票を投じてほしいと訴え、先日亡くなられた金福童ハルモニの願いに応え、未来を作るのはこの場にいる私たちと力強く呼びかけられました。
 


朝鮮学校に子どもを通わせておられるオモニは、2月末に吉元玉ハルモニが来日し、金福童ハルモニの奨学金を手渡し子どもたちの学芸会にも参加された時のことを報告。「しっかり勉強して立派な人になってください」という吉元玉ハルモニの言葉を聞いた子どもたちと夕食時に「立派な人ってどんな人かな?」と話し合った時、小4のお子さんが「立派な人ってハルモニのことや!」と言い、「ほんまやな、性暴力や差別に苦しんでいる人のために全財産を投げ出す人って、東大を出た人よりずっと少ないよね」と答えたという感動的な出来事も紹介してくださいました。



若者アピールでは、留学生同盟OGの女性が、この場に来ると皆さんの希望が伝わって元気が出る、しかし、自分の周囲の人にまだまだこの水曜集会のことを知らない人が多く、自分が発信し切れていないことを感じる、もつともっと広めていきたいと話してくれました。リレートークの最後にも、韓国から来日されたばかりの若い女性が、お互いに歴史を正しく知った上で日本人と韓国人が仲良くできたらいいと思う、今日は日本語がまだうまく話せないため通訳をお願いしたけれど、来月は日本語で話したいと語ってくれ、4月3日に期待をつないで集会を終えることができました。



2019年03月06日(水) No.30 (報告)

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