日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク * 活動報告

第152回 大阪駅前水曜集会




日  時 : 2019年4月3日(水) 19:00〜
会  場 : ヨドバシ梅田前


【報告】



第152回大阪水曜集会は、50人の参加を得て開催。今回から新たに、ハングル、中国語、英語で「大阪水曜集会」についての説明をチラシにつけて配付しました。

関西ネットからの報告として、絵本『花ばぁば』についてお話ししました。『花ばぁば』は「慰安婦」被害者シムダリョンさんの証言をもとに2010年に韓国で完成。日・中・韓平和絵本シリーズの一冊として企画されながら、日本では発行できない時期を経て、クラウドファンディングにより2018年にようやく発行された「花ばぁば」を、ぜひ身近な図書館にリクエストし、もっと広めていこうという今回の呼びかけでした。その後、カードセッション「花ばぁば」を上演しました。

続いて、4月29.30日に関西ネットも参加して阿倍野市民学習センターで開催される「アジアから問われる日本の戦争」展実行委員会メンバーからのアピール。過去の歴史を直視できない日本の状況にあって、アジア諸国と日本の歴史観の隔たりをあぶり出し、子どもたちに伝えるためにも、ぜひ積極的な参加と協力をという呼びかけでした。



関西ネットからの報告2は、5月6日に開催する「雪道」と「戦場のうた」上映会について。「雪道」(2017年韓国)は「慰安婦」とされ過酷な運命を耐え抜いた2人の女性の友情を描いた作品。「戦場のうた」(2013年琉球放送)は、沖縄戦慰霊の日に放送されたドキュメンタリーで、沖縄の慰安所に関する証言や記録をまとめたもの。橋下市長(当時)への抗議行動に大阪市庁を訪れた金福童ハルモニの姿も収められています。金福童ハルモニの崇高な生き方を忘れないためにも、ぜひ参加をと呼びかけました。

次に、生徒そして教員として半世紀以上大阪の教育の場に身を置いてきた方の、大阪の教育の現状に関するお話。教育は競争で、勝ち組と負け組がいるのは当たり前と子どもたちに受けいれさせるものとなっていること、教員と保護者の間に壁ができてしまっていること、大阪市立中学3年は全国でも飛び抜けてテストが多く、ひどい時は月に3種類ものテスト。中でも問題なのは4年前から始まったチャレンジテスト(大阪府統一テスト)で、府立高校への内申に反映させるために行われ、中1から高校入試を受けさせられているようなもの。しかも、3年のチャレンジテストでは、5教科のテストの点数によってその学校の評定平均値が決まり、端的にいえば、5の数や4の数が多い中学と少ない中学が決められ、それにより5教科以外の音楽や体育にまで制限が加えられる。こんな現状に対し、私たちには声を上げる責任があると痛感しました。



続いて、沖縄に関し、4月1日普天間基地所属オスプレイが伊丹空港に緊急着陸、2日には、陸上自衛隊宮古島駐屯地弾薬庫に中距離多目的誘導ミサイル等が保管されていたと明らかになったが、同日、シナイ半島駐留の多国籍軍に幹部自衛官2人を派遣するとの発表もあり、これは自衛隊派遣事前調査のためで、集団的自衛権の範囲が中東全域に及ぶことを示唆、3つまとめて戦争への道というお話がありました。防衛局は、土木工学的に不可能との専門家見解にも関わらず辺野古の軟弱地盤に7.7万本の杭を打ちこむとし、その工期3〜4年というが、全くのデタラメ。軟弱地盤を考慮する前の、新基地建設工期12〜13年という沖縄県の試算は正確。そこに基地反対の沖縄の民意が加わり、建設の見通しは立たない。計画を破綻させ安倍政治の終わりを闘い取ろうと力強い呼びかけがされました。



若者アピールでは、韓国から来日されたばかりの女性が、短期間に習得された日本語で、過去の過ちを認めて心から謝罪してこそ本当の先進国と言えると思う、私たちは27年間、日本が謝罪する機会を作って待っているのだから、一日も早く謝罪してほしいと話してくれました。更に、在日韓国青年同盟メンバーが、4.3闘争の70年後にあたる今日、朝鮮半島の自主的平和統一を強く願うと語り、3.1独立闘争100周年の日に韓国を訪れて、仲間と「歴史を忘れた民族に未来はない」とコールしながら日本大使館前まで行進し、「徴用工」問題・日本軍「慰安婦」問題の早期解決を求めた経験を伝え、3.1運動の精神は反日などではなく民族自決だと話してくれました。





最後に、金福童ハルモニの「希望」を受け継ごうと、皆でコールの声をあげました。



2019年04月03日(水) No.29 (報告)

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