日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク * 活動報告

第159回 大阪駅前水曜集会




日  時 : 2019年11月6日(水) 19:00〜
会  場 : ヨドバシ梅田前


【報告】



11月6日は、約50名の参加で、いつものメンバーに加え、特に若者たちが目立った集会でした。

水曜デモの歌の後、関西ネットから、10月17日ドーンセンターで行われた講演会の冒頭に、日本軍性奴隷制度の被害者ムン・オクチュさんを支えて来られた森川万智子さんの追悼を行ったことを報告。イ・ナヨンさんの『韓国の#MeToo運動と新たなフェミニズムー「慰安婦」問題解決運動が切り拓いたも』の講演では、1970年代の韓国の軍事政権下の民主化闘争の中で、女性たちが切り拓いてきた地平、日本軍性奴隷制度との闘いが、現在のフェミニズム、#MeToo運動に繋がっていること、金学順さんのカムアウトがそれを大きく後押しをしたことなどが語られました。会場からの質問に十分に応えきれなかったことは今後の課題として残りました。(詳しくはHP参照)


次に11月2日に、一人一人の被害をきっちり受け止めてほしいという思いで開催した『終わらない戦争』上映の後、『北原みのりさんのトーク』では、今全国にひろがっているフラワーデモの開催に至る経緯や、現在の性暴力問題についてなど話されました。関西ネットから今年の女性への暴力撤廃デーに向けて、11月21日午後5時15分から6時まで、天満橋駅前で行うスタンディング行動への結集が呼びかけられました。

水曜ダンサーズの踊り「パウィチョロム」に続いて、「おんな・こどもをなめんなよ!の会」から、関西ネットの天満橋スタンディングの後、ドーンセンターで6時半から行われる『意味わからん!レイプする父親を無罪にする国−2020年刑法改正に求めるもの』集会において、弁護士の雪田樹里さんの『性暴力犯罪が真っ当に裁かれる刑法改正を』の講演への参加が呼びかけられました。



次に、朝鮮高級学校無償化連絡会から10月から始まった幼保無償化に関する訴えがありました。全国にある関連施設のたった0.16%の88か所の各種学校だけが、無償化の対象からはずされ、そのうちの40園が朝鮮幼稚園。子どもたちは他の幼稚園と何ら変わりない生活を送っているにもかかわらず、各種学校であるという理由で排除されました。自らの民族的なアイディデンティを確立するための大切な母語形成期すら保障されないのか?!すべての子どもたちに朝鮮幼稚園の子どもたちは含まれないのか?!これに対して大阪では中之島で、東京では日比谷で5500人の全国抗議集会とデモが行われたことが報告されました。



次に久しぶりに、前列を若者たちが占めて、「終わらない冬」のカードセッションがありました。



今回の若者アピールは、9月に関西ネットのメンバーと一緒にインドネシアを訪問した立命館大学の女性でした。現地で出会った被害女性たち一人一人の様子や彼女たちが笑顔で接してくださるにつけ、戦後も続いているこの傷に向き合う時、何か行動を起こしたいと語ってくれました。



最後のシュプレヒコールでは、台風の甚大な被害の中、安倍政権下での天皇祝賀行事や大臣らによる妄言など不思議な思いにかられながら訪韓、キム・ボットンハルモニの部屋で背中を押されたような思いで帰ってきた。



問題解決のために大きな嵐を起こそうと、いつもの元気な声で、水曜集会が締めくくられました。

2019年11月06日(水) No.7 (報告)

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