日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク * 活動報告

第164回大阪水曜集会




日  時 : 2020年4月1日(水) 19:00〜
会  場 : ヨドバシ梅田前


【報告】





新型コロナウィルス感染の報道が続き、雨も降り続く中、大阪水曜集会には32名もの参加者が集いました。間隔を開け、消毒グッズも用意し、水曜デモの歌から始めました。

関西ネットワークからは、ハルモニたちの闘いにずっと寄り添って共に闘ってこられた正義連(元挺対協)共同代表の尹美香さんが、この度、韓国国会議員選挙に出馬されることを報告、闘いの場が国会に移ることになっても、性暴力のない社会の実現に向けて今まで以上に活躍されることに大きな期待を込めて送り出したいと話しました。一方、日本政府は、性暴力・性奴隷問題に取り組むと言いながら、ウガンダをはじめ様々な国に「少女像」設置への妨害を加えていることを伝え、全国行動の仲間が外務省に抗議の申し入れを続けていることを報告しました。



踊り「パウィチョロム」に続いて、「おんな・こどもをなめんなよ!」の会から、予定していた「まだ止められるカジノ緊急ミ−ティング」集会の中止連絡と、4月11日午後3時より京橋駅前で「止めよう!カジノ緊急アクション」のスタンディング行動の取り組みと参加呼びかけがありました。カジノに税金を注ぐより、教育や介護などの福祉や保健衛生に関わる人々にまともな賃金を保障するべき、カジノには売買春や女性への性暴力がつきもの、家族がギャンブル依存症になるとDVや子どもへの虐待も起ると訴えられました。



週刊文春に掲載された赤木俊夫さんの手記に関して、「森友学園問題を考える会」の方は、赤木さんが命と引き替えに告発せざるをえなかったのは、私たち市民の責任、2017年に次々と証拠が出て政権中枢が国有地叩き売りを指示していることは周知の事実だったのに、真の責任者に責任を取らせることができず、そのため赤木さんに、生きて内部告発してもらえなかったのを本当に申し訳なく思う、今が、責任追及の最後の機会、これを逃したら、本当の民主主義はこの日本には成り立たない、共に声をあげようと訴えられました。



次に、去年韓国から来日し大阪水曜集会に参加し続けてきた若者が、韓国で今話題になっている「n番部屋事件」について、少女や女性たちへの性暴力をネット配信する大掛かりな組織的犯罪で、その映像が韓国で出回っていたことで人々を震撼させているという報告をしてくれました。このことで、世界を変えようと闘い続けてきたハルモニたちとそれを応援する人たちの力が、まだまだ必要だということを感じている、友人の中でも歴史教育を受けていない人は本当のことを知らない、ハルモニたちが一人もいなくなっても、この問題にちゃんと向き合わなくては、隠された歴史はまた繰り返されてしまうと訴えました。



続いて、先日国会で成立したコロナ特措法に関して、独自に抗議声明を出された社民党大阪府連の長崎由美子さんからお話がありました。今の総理大臣に緊急事態法発令の権限を与えるのはとても危険なこと、この間も安倍政権は独断で全国一斉休校を要請したが、子どもをみる為の休業補償は不十分、家庭に籠ることでDVに悩んでいる女性も出ている、毎週続けてきた朝鮮学校無償化を求める火曜行動も休まざるをえないのが悔しいが、皆それぞれの場所で闘っている、コロナにかこつけて、政府の思い通りにさせてはならない、皆さん、一緒に闘っていきましょうと訴えられました。



最後に、韓国との行き来が自由にできなくなって、「ナヌムの家」からの李玉善ハルモニ来日が叶わなくなり(「回り道」上映会も延期)、厳しい時だが、一人一人の木を大きく育て、たくさんの人と繋がることができたらという決意と共に、シュプレヒコールと平和の喊声を上げて、この日の水曜デモを閉じました。



2020年04月01日(水) No.47 (報告)

No. PASS