日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク * 活動報告

第183回大阪駅前水曜集会




日  時 : 2021年11月3日(水) 19:00〜
会  場 : ヨドバシ梅田前

【報告】


第183回大阪駅前水曜集会は16カ月ぶりに現地で開催することができました。
開催に当たって、時間短縮、間隔をあけて立って、私語は控えること、マイクの消毒などを心がけました。
いつものように、「水曜デモをご存知ですか」の歌声ではじまり、関西ネットからの報告に入りました。



報告では、この間1年半にわたって「慰安婦」問題に対する激しいバックラッシュが韓国においても吹き荒れている。前正義連代表の尹美香さんらに対する支援金横領、詐欺などの罪を問う右派勢力の告発合戦が起き、現在韓国で裁判が進行中であり、疑惑に対して一つひとつ事実が明かされている。韓国および日本のメディアも検察の起訴内容を確定した事実であるかのように報じる一方、現在行われている公判で疑惑が解明されている事実はなかなか報道されていない。ぜひ全国行動のHPやTwitterなどで情報を追ってほしい。

韓国右派団体はこの間毎回ソウル水曜デモの現場で、「慰安婦は嘘」「少女像撤去」などの主張を掲げて妨害活動を繰り広げている。韓国では今日、16カ月ぶりにコロナによる集会禁止が解除され、一人デモから集会形式の水曜デモが開催された。しかし右派勢力が地区の警察署に徹夜で並んで「平和の少女像」前の場所を先に取ってしまったため、11月いっぱい少女像前で開催できなくなった。こうした状況にもかかわらず今日は隣の場所で100名ほどの市民や若者が集まって水曜デモが開催された。

1年前ドイツ・ベルリンに設置された「平和の少女像」をめぐって日本政府が繰り返し撤去を要求するということが起こったが、むしろ不当な撤去要求にドイツ市民が立ち上がり、今では少女像前は平和や人権を考え、学ぶ場となった。少女像が国立博物館に設置されるなどの波をつくった。

大阪では表現の不自由展開催において吉村知事が指定管理団体をたてに会場貸し出しを拒否する動きもあった。日本では「少女像」について語ること、学ぶこと、見ることさえ否定される、この状況をみなさんとともに変えていきましょう。
来月12月14日は水曜デモ1000回を記念して「平和の少女像」が設置されて10年目となる。先日の衆議院選挙結果も含めて大変厳しい状況だが、希望を失うことなくしっかり手をつなぎ、これからも連帯して進もう。



関西ネットの報告の後は、「パウィチョロン」をみんなで元気いっぱいに踊りました。



次に、連帯アピールとして、子どもたちに渡すな あぶない教科書大阪の会から文科省による中学・高校教科書「従軍慰安婦」「強制連行」記述の書きかえ強制問題を中心にお話いただきました。

本来、教科書は学問的に検証されたものが記述されるべきであるのに、荻生田文科大臣は、単なる内閣の政治的見解に過ぎないものを、「検定基準」を盾にして、政府見解しか記述してはならないように国会で答弁した。文部官僚は大臣答弁の誤りを知りながらも迎合し、教科書会社に圧力をかけた。これらの政治介入は許されることではない、「河野談話」をも葬り去ろうとする右派の企みを許してはならないと指摘されました。

また大阪では「つくる会」がすすめようとする自由社中学校歴史教科書の採択は完全に阻止できたことや、堺市でも市民による自由社反対の多くの声を教育委員会に届けることで自由社採択を許さなかったことなど、元気の出る話題とともに、油断することなく、取り組んでいこうと結ばれました。



その後、豊中女性史を拓く会の方から、11月13日(土)14時〜18時〜「アジアから問われる日本の戦争」展のプレイベントとして豊中人権平和センターで開催される「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」上映会についての案内がありました。



最後に、いつものようにシュプレヒコールをあげて、「また来月会いましょう」と言い合って、11月の大阪水曜集会を無事に終えることができました。「みんな来てくれるかな」と少し心配しましたが、50人ほどが集まりました。ありがとうございました。

11月25日は、「女性に対する暴力撤廃の世界デー」です。そのことにちなみ、関西ネットでは、沖縄で女性への暴力の問題に長く取り組んで来られた高里鈴代さんをお迎えし、オンライン集会をもちます。11月23日の夜に開催しますが、後日配信もあります。以下よりお申し込みください。


《オンライン集会》
11/23 軍隊と性暴力〜沖縄でフラワーデモを続ける意味〜

https://ianfu-kansai1125.peatix.com/

2021年11月03日(水) No.111 (報告)

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