日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク * 活動報告

ドキュメンタリー映画「金福童」&梁澄子さんのお話




日  時 : 2023年1月28日(土) 12:30開場/13:00開始
会  場 : ドーンセンター ホール 7F

【報告】


金福童ハルモニが亡くなって4年を迎えた2023年1月28日 関西ネットでは映画「金福童」上映と、梁澄子さんのお話を聞く会を開催しました。

関西ネットにとっては、3年ぶりの対面イベントであり、会場のドーンセンターは、2013年5月、当時の橋下徹大阪市長が、日本軍「慰安婦」サバイバーへの暴言を重ねるなか、金福童ハルモニと吉元玉ハルモニが「何度でも語る 歴史の真実はこれです」と証言された場所です。

上映会には185人が参加し、韓国から宋元根監督が来阪、挨拶をされました。


<ソン・ウォングン監督の挨拶>

監督は、朝鮮学校の生徒と触れ合うハルモニが涙を流される場面で「ハルモニはなぜ涙を流しているのだろう」と疑問を抱き、朝鮮学校の生徒たちに会いに行って、自分も大泣きしてしまったことなど話されました。

著書である『その名を呼ぶとき 映画金福童が教えてくれた世界を記録する』を持参し、限られた時間のなかでもロビーに出て参加者と交流を深める様子に、金福童ハルモニの教えてくれたことを、日本の市民と共有したいという思いが伝わってきました。

映画は、ハルモニが部屋で身支度を調える場面からはじまり、ソウル平和路での水曜集会や、欧米諸国での人権平和活動、大阪市役所での抗議行動や、ハッキョの子どもたちとの交流、病床での最期の日々まで、目の離せない場面の数々でした。

梁澄子さんは、たくさんの写真を準備し、いつもハルモニと家族のように過ごされた尹美香さんや故孫英美さんたちが、すさまじい正義連、尹美香へのバッシングで苦しみ、今も継続していると指摘されました。



お話を伺い、バッシングの非道さは、性暴力被害への偏見やフェミニズム運動へのバックラッシュを背景に、「慰安婦」問題に今も日本政府が誠実に謝罪や補償を行わないことや、日本社会の問題が原因であることが、確認できました。

これからの人たちが同じ思いをしないようにと、人権平和活動やナビ基金の創設をし、朝鮮学校の子どもたちを大事にしてと、日本社会に投げかけ、「私のように生きてごらん」と励ましてくれた金福童ハルモニ。自分で希望をつかみとることは本当にむつかしい、だからこそ、これからも上映運動を続けていきたいと思います。



「人権活動家金福童」に多くの人が、何度も何度も出会ってください。
2023年01月28日(土) No.148 (報告)

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